車を運転する上で免許の取り消しって結構つらい処分ですよね。
免許の取り消しになる理由や点数などについて気になる点をまとめてみました。
免許は何点で取り消しになるのか?どんな違反があり、点数はどのくらいなのか?などなど。。。
また、免許を取り消されてしまった場合、どのように再取得することができるのか、流れを紹介していきたいと思います。
免許を取り消されてしまい、再取得に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。決して無免許運転はしないでください。
免許の取り消しとはどういう処分なのか?
簡単に言えば免許の取り消しは持っていた免許を取り上げてしまい、免許を持っていない状態と同じことになります。
すなわち免許を取り消されてしまうと、車を運転することが出来ないということです。
免停などでは免許を一定期間停止されるのに対して免許の取り消しは免許そのものの取り消しとなり、一番重い処分となります。
再度、免許を取り消されて取り直すにしても、一定の期間を置いて、いくつかのステップを踏まなければ、再取得することができません。
免許は何点で免許取消になるのか
免許取り消しの点数は、昔は一定の点数以上でしたが、最近では、一定の点数ではなく、「前歴」の回数によって変わります。
前歴とは過去に交通違反によって警察に捕まった履歴です。
前歴は過去3年以内の交通違反に限定されるため、3年以上前の内容は除外されます。
前歴が多いと、小さい違反だったとしても、免許取り消しとなることがあるので注意が必要です。
具体的な過去の違反回数と免許取り消しになる点数を見てみると下記のようになります。
前歴回数 | 点数 |
0回 | 15点以上 |
1回 | 10点以上 |
2回 | 5点以上 |
3回以上 | 4点以上 |
前歴が多ければ多いほど免許取り消しの点数は少なくなります。
免許取り消しから再取得までの流れ
免許の取り消しを受けてから再取得までどのような流れで再取得できるのか、順をおって説明していきたいと思います。
仮に違反や事故を起こしてしまい、点数が免許取り消しの点数になってしまった場合、すぐに免許取り消しになるのか。
捕まった時点で免許取り消しということであれば、捕まった時点で運転できないの?それではどのような流れで免許取り消しになるのか見ていきましょう。
実は免許取り消しの処分を受けた場合、免許がその場で取り消されるわけではありません。
免許取り消しの処分が執行され、処分が決定するまでの間時間がかかります。違反内容などを事実確認し、処分の内容が決定するためには色々なステップがあります。
免許取り消しまでの流れ
①意見の聴取通知書が届く
免許取り消しの違反や事故からしばらくすると、「意見の聴取通知書」が届きます。
「意見の聴取」とは、免許取り消し処分が適正であったのか、当事者と確認する作業になります。
適切でない処分とならないように、公安委員会などに弁明する機会がもらえます。
と言っても、免許取り消しが解除になるというわけではありません。
聴取の日程についてはあらかじめ通知が届きます。
事実と異なる内容などがあれば、意見を述べることが出来ますので日程を調整して出席してください。
②運転免許の取り消し
意見の聴取が終わり、異議がない場合にはここで運転免許取り消しが執行されます。
免許取り消しの期間としては違反点数や前歴などにより違うので注意が必要です。
また、免許の再取得ができない期間のことを欠格期間と言い、免許の取り消しをされた場合には最低1年間の免許の再取得が出来なくなってしまいます。
免許取り消しの処分が決定された日から、免許は効力を失います。
この後に運転してしまうと無免許運転となってしまいますので注意してください。
車が乗れなくなってしまうので、欠格期間が長いようであれば、一度車を手放した方がいいかもしれません。
車は維持しているだけでも税金などのお金もかかってしまいますし、乗らないでおいておくとエンジンにも悪く、また、価値もどんどん下がっていってしまいます。
③納得できない場合には異議の申し立て
もし、免許取り消しに対して異議がある場合には異議申し立てを行うことが出来ます。
例えば、免許取り消しの違反に対し、全くの事実と異なる場合(信号の色が事実と違うなど)など、ドライブレコーダーなどの証拠などがあればなおよいです。
免許取り消し処分に納得できないなどの異議申し立ては時間の無駄になってしまうので、止めておいた方がよいでしょう。
免許の再取得までの流れ
免許の取り消しから再取得までの流れはどのようになるのか。
まず、大前提として、免許取り消しの欠格期間(免許を取ることが出来ない期間のこと)が終了することを待ちます。
欠格期間が終わると取消処分者講習を受講してから、教習所に通い再取得するか、運転免許の一発試験を受けて合格すれば、免許を再取得することが出来ます。
それでは、免許取消処分違反者講習の受講から詳しく説明いたします。
① 免許取消処分違反者講習の受講
免許取り消しになった場合、基本的には「取消処分者講習」を受ける必要があります。
免許の取消処分者講習は2日間に渡って受講する必要があり、「取消処分者講習終了証明書」をもらって初めて、終了となります。
基本的には、決められた免許センターで受ける必要があり、平日のため、会社で参加できない場合には休みを取る必要がありますのであらかじめ日程を確認しておくとよいでしょう。
② 免許取り消しから免許証の再取得
免許取り消しされてから、運転免許を再取得するためには、自動車教習所に通う方法と一発試験を受ける方法の2つの方法があります。
ただ、どちらの方法で再取得するか迷う方も少なくないみたいです。
基本的には今まで、運転していたことがあれば、一発試験でもいいような気がしますが、意外と一発では取ることが難しいのです。
ただ、教習所に通うには時間もお金もかかるので自分にあった形で免許の再取得することをおすすめします。
ただ、免許の再取得については経験者になるので、一発試験を受ける方も多いようです。
一発試験は、教習所に行かないで、自分で勉強して運転免許試験場で試験を受けて取得します。
この一発試験は4つの試験があり、仮免学科・仮免技能・本免学科・本免技能の試験に合格しなければ、免許証の取得はできません。
一発試験と言っても一発で免許を取得できる方はあまりいないようです。
自信がないかたは教習所に通って再取得した方が確実です。
教習所に通うと、実技は免除されるため、運転免許試験場では学科試験を受けて受かれば、免許を再取得することが出来ます。
ただ、教習所に通うデメリットとしては、時間とお金が掛かります。
時間やお金に余裕がある方や一発に自信がない方はこちらをおすすめします。
免許取り消しから再取得までの流れのまとめ
如何だったでしょうか。免許を取り消されてしまうと、再取得までは時間や手間がかかります。
免許の取り消し内容によっては数年間、免許の取得すらできない状況となります。
できれば、もう免許取り消しにならないように安全運転を心がけてください。
免許の再取得を考えている方は、免許取り消しになったことを反省し、二度と免許取り消しにならないように自分だけでなく他人の人が被害者となったり、しないことを誓ってください。
免許取り消しになると仕事に支障がでたり、公共の交通機関があまりない地域によっては厳しいかと思いますが、決して無免許運転はしない様に心がけてください。
以上参考になったら幸いです。