走行中に前の車から石が飛んできて、「バチン」と音が聞こえたことはありませんか。
それは飛び石による音の可能性があります。
フロントガラスを見ると傷や亀裂が入っていたら、ショックですよね。
こんな感じで結構多くの方が飛び石で被害に遭われています。
それでは飛び石によるフロントガラスの傷はどうすればいいのか?
大きく割れてしまったり、小さい傷があるなど様々な状況があると思います。
ボデーやバンパーなどであれば、タッチペンやボデーリペアで修理することができますが、
フロントガラスの場合はどう対処すればよいのか悩む方もいると思います。
今日は飛び石でフロントガラスが傷ついてしまったときの対処方法について紹介いたします。
飛び石による傷は対処方法を間違えてしまうと状態が悪化する可能性があります。
フロントガラスの構造と特徴
フロントガラスの構造は通常、飛び石などで割れないように3層構造の「合わせガラス」になっています。
一部1987年(昭和62年)9月以前のかなり古い車は合わせガラスでないこともあります。
「合わせガラス」は2枚の板のフロントガラスの間にポリビニールブチラールを中間膜として挟み込んで、3層で出来たフロントガラスのことを言います。
この3層構造のフロントガラスの特徴は万一事故などにより破損した場合に、
体がガラスにぶつかっても、衝撃を中間層が緩和、吸収するために通常の強化ガラスより割れやすく、安全性を確保しています。
また、走行中に飛び石などフロントガラスが割れてもヒビが入るだけで破片が飛び散ったりしないようになっており、視界を確保することができるようになっています。
このフロントガラスの合わせガラスですが、1987年(昭和62年)9月以降に生産された自動車のフロントガラスに装着されることが法律により義務付けられました。
自動車のフロントガラスは安全性を考えられていてよいのですが、ガラスに傷が付くと、段々とひび割れしていく性質があります。
ちなみに、ガラスの傷程度であれば、問題はありませんが自動車のフロントガラスが割れていると車検が通らず、整備不良として違反にあたるので注意が必要です。
フロントガラスに飛び石で傷がついた際の対処法
それでは、フロントガラスに飛び石で傷が付いてしまった場合の対処方法について紹介していきます。
走行中、飛び石などでフロントガラスに当たってしまった場合、車を安全な場所に停車させて、傷の場所や大きさの確認しましょう。
飛び石は正直、前の車が原因であったとしても、中々、責任を追及することは困難です。
ただ、ドライブレコーダーなどで証拠となるようなものがあれば、警察に相談してみるのもよいでしょう。
ですが、車間距離を取っていなかったり、自分の責任の部分もあるので、あまり損害賠償などを請求することは難しいのが現状です。
ちなみに高速道路の走行中に飛び石などが当たった場合、すぐに停車せずにサービスエリアなどの駐車場に停車してから確認してください。
高速道路で停車してしまうと、追突される恐れがあります。また、路肩でも緊急車両が通る場合もありますのであまりお勧めはできません。
安全な場所に停車してから、フロントガラスを確認して、飛び石の傷が大きく亀裂が広がっているようであれば、無理に運転せずに、ロードサービスなどを呼び修理するようにしてください。
JAFなどに加入して入ればJAFを呼べばよいと思いますが、案外JAFに加入している人も少ないと思います。
最近では自動車保険のサービスにレッカーなども付帯されていることが多いので、確認してみることをお勧めします。
近くの工場までレッカーしてもらうとよいでしょう。
フロントガラスの飛び石の傷が小さければ、リペア(補修)することが出来ます。
リペアで修理できる傷の大きさは直径が1.5cm位と言われています。
また、飛び石で傷ついた場所がガラスの端に近い場所では、リペアすることが出来ない場合があります。
ガラスの端に近い場合、走行中の振動などで亀裂が広がってしまうことが多いためです。
亀裂が広がってしまったフロントガラスは修理することが困難なため、交換するしかありません。
小さな傷でも、段々と亀裂が広がってしまうため、リペアしたいのであれば飛び石の小さな傷だからと放置せずに早めに修理することをおすすめします。
フロントガラスのリペア価格は1万円前後で修理することがかのうです。
仮にフロントガラスの交換が必要な場合はリペア品でも5万円~10万円くらいに工賃もかかります。
純正品や外車はさらに高くなるので覚悟しておいた方がいいです。
フロントガラスに傷や亀裂が入った場合自分で修理、補修できるのか?
フロントガラスに傷が入ってしまった場合に、市販でガラスのリペアキットを数千円で入手して自分で補修することは可能ですが、キレイ補修することは難しいです。
できれば、プロのリペア業者にお願いした方がおすすめです。
フロントガラスの飛び石での傷程度であれば、リペア業者では1万円~2万円程度で補修できるので放置せずに早めに修理を依頼しましょう。
フロントガラスの飛び石の傷を放置してしまうと、段々と亀裂が出来、大きくなってしまいます。
こうなってしまったら、フロントガラスを交換するしか対処できなくなってしまいます。
フロントガラスの交換となると10万円前後の費用掛かるため、補修可能な傷であれば放置しないことが大切です。
フロントガラスの飛び石の傷は、走行中の風や振動、温度変化などによって、亀裂になってしまうのでできるだけ早くリペアすることがおすすめですが、
どうしても、すぐに修理できない場合には市販で「応急処置シール」というものがあるので、これを貼っておくと亀裂の進行を抑えることができます。
とはいえ、放置せず、できるだけ早めにリペア業者に持っていきましょう。
手遅れになってしまうと、修理代が10倍にもなってしまいます。
飛び石でフロントガラスに傷、亀裂の原因と予防方法
フロントガラスに飛び石で傷や亀裂ができてしまうとショックと怒りがあると思います。
それでは、なぜ、フロントガラスに傷、亀裂が出来てしまったのかについて主な原因としてをご紹介いたします。
飛び石の原因としては、路面に落ちている石を、前を走行しているタイヤ跳ね上げて後続を走っていた自分の車のフロントガラスに当たり、傷、亀裂が付くことがほとんどです。
また、新しい車やトラックのダブルタイヤなどタイヤの溝やダブルタイヤの場合はタイヤとタイヤの間に挟まった小石が飛んできてそれが飛び石となってしまいます。
その他、砕石を運搬しているダンプが振動やカーブを曲がるときなど、荷台から、小石が落ちる場合があります。
この石が、フロントガラスなどに当たり、傷や亀裂が出来てしまいます。
飛び石の予防としては、トラックやダンプ、バスなどの後ろを走る場合には十分車間距離を取って走ることが大切です。
トラックやダンプ、バスの後ろじゃないから大丈夫というわけではないので、いつもある程度の車間距離をとって走行することをおすすめします。
万が一、飛び石により、フロントガラスに亀裂や傷が付いてしまった場合には放置せず早めの処置を心がけましょう。
フロントガラスに亀裂のままだと車検を通すこともできなくなります。